PEFC声明書
2009年
PEFCステークホルダーズ・フォーラムの設立
PEFC評議会は、昨年のPEFC総会での決議に従ってこの程PEFCステークホルダー・フォーラムを設立することを決め、現在そのメンバーを募集しております。
以下は本件に関するPEFC評議会のプレス・リリースの和訳です。
PEFCは、この度ステークホルダー・フォーラムを設立し、PEFC企業統治体制(governance structure)の枠組みの中で森林問題の主導者としての役割を拡大し、森林認証の未来を築くため関係者の積極的な関与を呼びかけています。
「世界の森林は、もし持続可能に管理されれば、気候変動などの緊急な社会問題への対応に大きな貢献が出来る潜在性を持っています。」、と国際PEFCグループの事務局長ベン・ガニバーグは述べています。「森林認証こそが、持続可能な森林管理を検証し、これを促進する唯一の市場ベースの手段であり、その最適な遂行を通じて社会からの要請と切望に応えるためには全てのステークホルダーの参画が必要です。」
ステークホルダー・フォーラムは、国際的な非政府団体(NGO)、政府系団体、企業、国連関連組織やその他の組織が森林に関連する諸問題に取り組むために協同し、世界最大の森林認証制度であるPEFCの業務活動をサポートしてこれに貢献するためのユニークな機会を提供するものです。さらに、ステークホルダー・フォーラムは(PEFC総会の)総投票数の三分の一を有しPEFC理事会に代表者二人を送ることが出来るので、PEFC組織の統治に直接影響力を行使できます。
ステークホルダー・フォーラムは、2008年7月に公表されたPEFC企業統治の見直し(PEFC Governance Review)の中で最も強く提案されたものであり、PEFCがこれをPEFC組織の不可欠な要素と位置づけてほんの数ヶ月で設立したことは、PEFCの加盟メンバーが重要性と価値を認めている事実を物語っています。
PEFCの開発部長として最近WWFから転職したクレア・ブレッキンソップ氏による今後の取り組みに関する概要説明によれば、ステークホルダー・フォーラムに対する当初の反応から、関係者がこれに大きな関心を寄せていることが覗われると述べています。同氏は、現在この新しいグループが確実に多様な利害や関心を代表できる様に多数の関係者と協同でこのプロジェクトを推進しています。
「森林の重要性を考えれば、たとえ誰であってもこれへの不参加を決め込む余裕はないはずです。持続可能な森林管理が気候変動などの課題を解決できる可能性は、巨大であると言えますが、そのためには私たちすべてがパートナーシップを組んで共に働かなければなりません。このプロジェクトを成功させるには、市民社会、ビジネス界、政府関係者は共に協力しあわなければなりません。」とブレッキンソップ氏は述べています。
「ステークホルダー・フォーラムは、この意味でユニークな場であり、全世界の森林リーダー達が持続可能な森林管理にかかわる一般的な事柄や、中でも特に森林認証に関する議論を進めるために、互いに協同し、影響し合うための中立的な議論の場を提供します。これは、フォーラムへの参加者が世界最大の森林認証組織PEFCの戦略的な方向性に直接影響できると言う点で、例えばForest Dialogue やWWFのGlobal Forest Trade Networkなどの様なフォーラムとは一線を隔しています。」
本件にご関心のある方は詳しい和文資料をPEFCアジアプロモーションズ事務局までご請求下さい。なお、英文オリジナルはPEFC評議会のHPでご閲覧いただけます。www.pefc.org