平成28年度 森林・林業白書

2017年 6月 28日

去る5月26日に林野庁が発表した「平成28年度 森林・林業白書」では、持続可能な森林経営の推進の国際的な取り組みとして、日本政府によるモントリオール・プロセス(環太平洋諸国政府によって策定された持続可能な森林経営の国際的な「基準・指標」)への参加、クリーンウッド法の成立、国際森林認証(FSC、PEFC)および日本の森林認証制度SGECとPEFCとの相互承認などが挙げられています。

また、G7伊勢志摩サミットの首脳宣言などにおいても違法伐採の根絶に向けた決意が表明されたことが報告されています。

私どもSGEC/PEFC森林認証制度は、日本政府によるこうした積極的な森林認証普及の支援、後押しを歓迎いたします。

自由民主党農林部会の林政小委員会報告書 (2029年5月27日付)

2017年 6月 19日

自由民主党農林部会の林政小委員会は、5月27日付で「今後の森林・林業、木材産業の展開方向について」と題した取り纏め報告書を発表し、このテーマに関してこれまで小委員会によって行われた議論を総括しました。

この報告書では、PEFCやSGECなど森林認証の普及の必要性について述べられており、私たち森林認証制度の普及をサポートする内容となっておりますので、その要約を下記にご紹介します。

 

この報告書では、基本認識として戦後造成による人工林が収穫期を迎えていること、森林所有構造が小規模かつ分散的であることから発する諸問題として、施業集約化や路網整備の遅れや経営意欲の減退などによる適切な管理の不履行があることなどが指摘されました。

一方では、対処策として、森林所有者による適切な森林管理への責任感の醸成やこのための自治体などによるサポートするためのスキームの構築、具体性を持った目標の設定などが掲げられ,さらに 川上から川下までの総合的な取組みの推進策として、すべての関係者が連携して森林資源の循環利用を図ることなどが挙げられました。

また、国産材の新たな需要創出、木材利用の拡大、木材輸出による木材産業の活性化に関する提言として、CLTや木質耐火部材など新しい需要の創出、公共建築物の木造化の積極的な推進、木材利用に対する奨励措置の検討、木質バイオマスの利用やセルロースナノファイバーなど新たな木材利用の技術開発、無垢材の価値向上を目指したJASの普及、技術開発人材活用の強化などが提言されています。

また、上記に加えて、クリーンウッド法の施行を踏まえたクリーンウッドの流通、利用の促進、2020年の東京五輪を契機とする森林認証材の普及の積極的な推進、さらには教育分野における木育などをはじめと国民の理解と関心を高める取り組みが挙げられ、このための官民一体となった取り組みを推進すること、などが提唱されました。

さらには、きのこ、竹、バイオ炭など非木材生産物などの森林資源の生産振興、観光資源としての森林の活用、里山の景観保全の推進なども挙げられ、最後に重要事項として、東日本大震災等の災害の復旧・復興の着実な推進への取り組みが挙げられました。

 

PEFC/SGECフォト・コンテストが大成功のうちに締め切られました

2017年 6月 13日

去る4月22日から開催されていた国際PEFC主催によるフォト・コンテストが6月5日に大成功のうちに締め切られました。この一環として、日本では緑の循環認証会議(SGEC)が「森(もり)に親しもう!フォト・コンテスト」を主催し、PEFCアジアプロモーションズが共催して催されました。

SGECによる初めてのこの試みは大きな関心を集め、国内だけで469作品の応募がありました。

私たちの掛け替えのない美しく大切な森を色々な角度から撮影した力作が多数寄せられ、審査員の頭を悩ませました。

近日中に、入賞作品と入賞者が紹介されます。

ぜひ、ご期待ください。

2016年版PEFC年次報告書

2017年 5月 29日

この度国際PEFCが発行した2016年版のPEFC年次報告書は、2016年にPEFCが達成した様々な業績を伝えています。
PEFCのウェブページは同報告書の内容を下記の様に伝えています。

2016年には、どこから報告を始めるか難しいくらい多くのことがあった。
まず新規メンバーについては、ガーナ、ハンガリー、マケドニア、韓国、ルーマニアそしてタイの森林認証制度が加盟したが、1年のうちにこれだけのメンバーが新規加盟したことは、PEFCの初期のころ以来初めのことであった。2016年次報告書では、これらのPEFCの新しい仲間の素晴らしい活動が報告されている。

次に、PEFCの国際的なプロジェクトはますます強固になっており、PEFCの世界中のパートナーや支援者が各国の森林認証制度立ち上げをサポートし、より多くの木々が認証されるための革新的な方法を見出し、小規模林家との協調を推進しています。現在、さらに12の国がPEFCへの加盟を視野に、自国独自の森林認証制度を立ち上げを進めている。

また、国際PEFCは、昨年PEFCの活動の基礎になっている持続可能性基準の改正に着手した。世界は変遷し、知識や慣習が進化し、社会からの期待が増大する中にあって、PEFCの規格が常に最善のものであることを確実にしておくことは必須である。この改正プロセスは2年以上を要するものであり、殆どのPEFC規格に影響を与えるもので、多数の専門家やステークホルダーがこれに参画する。

最後に、2016年はPEFCの認証森林面積が3億Haに達した年でもあった。
PEFCは、この2016年年次報告書が、PEFC連合の業績を多くの人に知って貰うことに役立つことを願っている。
PEFCに何らかの貢献をしたいと思われる方は、ぜひPEFCにご連絡してもらいたい。

なお、この年次報告書は下記のPEFCウェブサイトでダウンロード可能です。(英語)

2016年PEFC年次報告書

PEFCがフォト・コンテストを開催!

2017年 4月 25日

この度、国際PEFCは、PEFCイタリアの呼びかけに応えて、2017年4月22日から6月5日までの国際アース・デイに合わせて森林にまつわる写真を募集するフォト・コンテストを開催いたします。
日本国内では、SGEC主催、PEFCアジアプロモーションズ共催で写真の募集を4-6月に行い、選ばれた最優秀賞受賞作品は、PEFCの国際フォト・コンテストに参加することになります。
このフォト・コンテストはPEFCでは初めての企画ですが、写真の募集や応募された写真のカレンダー等への今後の利用などが企画されており、今後の森林認証の普及につながることが期待されます。

募集要項は下記です。

SGECフォトコンテスト

または、下記です。
フォトコンテスト

ご関心のある方はぜひご応募下さい!
ご照会はSGEC事務局まで。desk@sgec-eco.org

インド(NCCF)が森林外立木(TOF)の認証規格制定を準備中

2017年 4月 12日

インドの森林認証制度(NCCF: Network for Certification and Conservation of Forests )は、インドの森林管理認証規格の制定を目的に設立された非営利団体です。天然林のための規格の制定においてはすでに大きな進捗が見られ、規格の草案が公表されて現在ステークホルダーからのコメントが募集されています。
こうした動きの自然な流れとして、この度NCCFは世界初の試みとして、森林外立木のための認証規格の制定を目的とするマルチステークホルダー作業グループを組成するべくその参加者を募っています。

森林外立木(TOF)とは、「森林として記録されている森林」の外部に生育する立木を意味しており、アグロフォレストリー(農林業)およびアーバンフォレストリー(都市近郊林業)などが含まれ、果樹園、公園・庭園、並木などが広く対象となります。

インドにおけるこうしたTOF資源は、紙・パルプ、合板・複合材、木工品や家具などの業界からの木繊維需要に応える形で使用されていますが、こうしたTOF産業の従事者は得てして小規模であり、組織化も不十分であるがゆえに認証世界の周辺に留まっているのが現状です。

世界的には、木繊維をベースとする産業は持続可能性と認証に向けた動きを加速しており、TOFを認証の埒外に置いておくことは産業界によるこれら資源の取り込みに悪影響を及ぼし、また認証の恩恵を否定することになります。NCCFがこの使命に取り組むことを決めたのは、こうした状況を鑑みてのことです。

国内外のステークホルダーにとっての利点としては下記が挙げられます。

  • 集団化や組織化されていない大多数の林業部門の従事者を認証の流れに組み込み、その施業習慣を改善し、責任ある管理を可能とするよう導く。この規格は、TOFの従事者に対して厳格な国際森林管理認証規格の実行を要求し、同時に、小規模の実態や組織化の困難さに理解を示しつつ、これらを林産品供給チェーンに組み込む。
  • TOF認証は、中小規模の農家に認証原材料の巨大な市場を開放し、奨励を与える。これは、ますます増大する認証原材料への需要に応えなければならない天然林への圧力を軽減する。
  • 責任ある管理下にある森林からの認証林産品で市場から調達可能なものに、今のところTOFは含まれていない。それは、現在の森林管理認証はTOFを正式な対象から除外しているからである。この点で小規模業者には障壁が存在する。
    しかし、これらの立木は、世界の林産品生産においてますます大きな割合を占めている。(現状10%と推定される)これらの資源を有する大多数の農家は、すでに経済の末端に追いやられており、積極的に彼らの統合をサポートし、生活の糧の向上の機会を創出するためのツールを必要としている。アグロフォレストリーは、また、環境的な用役、雇用の創出および食料保障に対しても大きな貢献をしており、TOF規格は中小規模企業の利益の保全に役立つ。

NCCFは、小規模林家を支え、持続可能な管理による影響を、森林の境界を越えた景観レベルに拡大するTOFが果たしている役割を認めます。TOF規格は、世界的に統合された認証の概念の一部とされるべきであり、持続可能性の厳しい国際的要求事項を満たしつつ、インド国内の林業及び資源管理の問題にも理解を示すものになります。規格制定の活動は、経済、環境、社会および政治などの領域にわたるステークホルダーが有する経験と専門知識を活用するマルチステークホルダーな活動です。

上記を鑑み、NCCFはTOF認証のための規格制定のための規格制定グループ(SDG)のメンバーとして個人または組織からの指名、推薦を求めます。

SDGは、規格の制定や改正に関わる最高組織となります。このグループは、規格制定のプロセスをモニター、管理、および監督する特権を有します。
林業及および林産品供給チェーンの主要なステークホルダーである貴団体が、私どものグループにご参加頂くことができましたら大変嬉しく思います。

もし上記にご同意いただけましたら、別添資料に必要事項を記入の上、関連資料を同封の上、当方までご送付ください。送り先:tof.mail@nccf.in

別添資料

国際PEFCは規格制定のプロセスに関する皆様のご意見を求めています

2017年 4月 7日

国際PEFCは、現在PEFC文書PEFC ST 1001:201X「規格の制定」の改訂版を策定中であり、これに関するすべてのステークホルダーからのコメントを歓迎しています。貴方のご意見をすぐにお寄せ下さい。締め切りは2017年5月29日です。

この規格文書は下記で閲覧可能です。

PEFC ST 1001 2010

この規格書には、各国の森林認証制度が持続可能な森林管理規格を策定または改正する際に従うべき規則が盛り込まれています。規格制定の核心原則は、ステークホルダーの参画、異なる利害関係者間の代表バランス、コンセンサスの構築および継続的な改善と透明性です。

規格の改善

改正版では、文書の構成および明解性の点で多くの改善が見られますが、大切なポイントは規格制定のプロセス自体に対して重要な改善を導入した点にあります。例えば、

    • 環境と開発に関する国際連合会議(UNCED)が採択したアジェンダ21が定める九つのステークホルダーグループが盛り込まれた
    • 主要なステークホルダーの参画を確保するためにより多くの努力を求めた
    • パブコメに関する要求事項が追加された

最大の変更:定期的な見直しの要求に関する詳細の追加

(各国の)規格は、最初のPEFC承認から5年後にレビューを受ける必要があります。この点は、新しい要求事項ではありませんが、改正規格ではそのレビューの際に踏むべきステップをより詳細に定めています。すなわち、レビューの対象となる規格に関する感想や意見の記録、レビューの開始の際にギャップ分析の実行およびステークホルダー協議会の開催など、。

さらに新しい点としては、既存の規格の再承認のオプションも追加されました。レビューにおいて該当規格がすべてのステークホルダーの需要を満たしている場合は、改正の必要がなく、その規格は再承認されます。

 

パブリックコンサルテーション(パブコメ:公開協議)

パブコメは、PEFC規格の改正プロセスを次のステップに進める一連の協議の最初のステップになります。数か月をかけて、改正規格の原稿版がパブコメ用に準備されなければなりません。

このパブコメは2017年5月27日まで実行されます。コメントの投稿にはPEFCのオンライン・パブコメフォームをご使用の上、「PEFC ST1001:201Xパブコメ」にアクセスをしてください。

パブコメ参加方法

  • 規格改正ウェブページでPEFC規格改正の最新情報を得る
  • 規格改正ニュースレターの受信を申し込む
  • 規格改正規格の原稿版に対するコメントを投稿する連絡先
  • ご質問がありましたら、下記のPEFC担当者、または、PEFCアジアプロモーションズ・SGEC事務局までご連絡ください。
  • 詳細:http://consultations.pefc.org/consult.ti/ST1001/consultationHome

照会先

国際PEFC: Christian Kämmer Technical Officer, PEFC International:technical@pefc.org

日本:PEFCアジアプロモーションズ事務局:info@pefcasia.org、SGEC事務局:desk@sgec-eco.org

PEFCAP ニュースレターVol.40 発行

2017年 3月 15日

PEFC アジアプロモーションズは、PEFCAPニュースレターVol.40を発行いたしました。

このニュースレターでは、下記のトピックが紹介されています。

・2016年度ウッドデザイン賞受賞のトヨタの「SETSUNA」にSGEC認証林の木材

・オリンピックと森林認証(プロジェクトCOC認証)

・PEFCアジアプロモーションズ ウェブページのリニューアル

・広がる森林認証普及関連イベント

・クリーンウッド法に関するパブリックコメント開催中

国際ニュース

・イタリア:持続可能に遊ぼう!

・PEFCが国際写真コンテストを実施

このニュースレターはこのウェブサイトの「ニュースレターとパンフレット」のページ、または

下記からご覧いただけます。

PEFCCAP ニュースレターVol.40

PEFCAP ニュースレターの配信をご希望の方はPEFCアジアプロモーションズまでお申し込みください。

info@pefcasia.org

 

PEFC/SGECがジャパン建材フェアに出展します

2017年 3月 9日

本年もジャパン建材株式会社主催による第37回ジャパン建材フェアが3月17日、18日両日にわたって開催されます。PEFC/SGECは、これまで同様SGECやPEFCの関連資料や認証製品のサンプルを展示します。ブースの詳細は下記です。

会場:東京ビッグサイト
ブース名:PEFCブース番号:A-07
ホール番号:東3 ホール

なお、17日には11:00AMより木質実践セミナーにて緑の循環認証会議(SGEC)が講演をします。

講師:緑の循環認証会議 シニアオフィサー 瀬川宗生
演題:「SGEC森林認証の国際化とオリンピックに向けた地域の盛り上がり」

2020年の東京五輪関連施設や関連印刷物の紙には、森林認証材が使用される見通しとなっており、また、木造高層建築への社会的な関心が高まる中、環境配慮型の木材である森林認証材への関心はますます高まっております。

ご来場の際には、ぜひPEFCブースにお立ち寄りください。

持続可能に遊ぼう!

2017年 1月 31日

「イタリア北部ベニス近郊のValdagnoの子供たちは、PEFC認証の遊具で、登ったり、滑ったり持続可能に遊べることになりました。

この新しい遊具に使用された栗材は、地元Veneto地域のItalian Small Dolomites のPEFC認証森林産で、実はこの森林は小規模な林家グループの所有林であり、認証林としては世界最小の7ヘクタールです。今回の栗材の活用は、地元産の栗材活用プロジェクトの最初の成果です。

「イタリアでは年々森林が増えており、森林は多数の製材業者の生活を支えています。とは言え、木材の約80%は海外からの輸入に頼っています。この意味するところは、この豊かな森林資源を地元の経済や環境のために役立てる機会を十分に生かし切れていないということです。」と、グループ代表のGiustino Mezzalira氏は述べています。

「このプロジェクトの狙いは、地元産業向けの栗材使用を増大することで、これらの森林の管理を活発化することにあります。定期的な使用や管理なしでは、森林は収入を生み出さず、その結果、見捨てられてしまいます。私たちの土地の資源に新しい価値を与えるこのプロジェクトに関わることはとても楽しいことです。このプロジェクトによって私たちの森林に対する世間の耳目を集めることができます。より多くの企業が私どもの土地に対する投資を増やすことは、地元経済を支援するだけでなく、地滑りの予防など森がもたらす環境上の働きも向上します。」と、Valdagno 市のGiancarlo Acerbi市長は述べました。

このItalian Small Dolomites産栗材の活用促進プロジェクトは、すでに効果を発揮しており。この地域のますます多くの企業が、栗など樹種名を土地と関連付けて、例えば「Little Dolomitesの栗」などの正式名称として、これを強力なマーケティングに活かそうとしています。

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