使命と展望

「私たちPEFCは、森林やそのかけがえのない生物多様性を保全し、森林やその周辺地を所有し、働き、生活する人々の地域社会や家族を守っていくことを約束します」

PEFC前会長ウィリアム・ストリートは、世界の森林を守っていくことに対するPEFCの献身をその声明の中で強調しました。「人々が森林を持続可能に管理していく世界」は、PEFCの展望であり、その使命である「人々が森林を持続可能に管理しているという信頼を社会に与えること」を通じて、PEFCはこの展望を実現するために活動を続けています。

森林は、地球上で最も生物多様性に富み非常に価値があり、その生態系は私たちに幅広い恩恵をもたらしています。例えば、

  • 供給面での恩恵:食料、医療品、繊維、バイオマス及び木材などの素材を供給する
  • 支配面での恩恵(気候支配を含む):森林は地球の水循環の一つの重要な段階を成しており、 炭素を捕えて蓄積し、そして土壌の浸食を防ぐ
  • サポート面での恩恵:人々や野生動物の住処と避難場所
  • 文化面での恩恵:精神的及びレクレーション的な恩恵

森林がなくなると、これらの恩恵の多くは完全に失われ、森に依存して生きている多くの生物種は傷つき、消滅してしまうでしょう。世界では推定16億人という人々がその生活の糧を森に依存しており、さらに重要なことは、森林関連産業が世界経済の重要な部分を構成していることです。

それにもかかわらず、森林は最も傷つきやすい生態系のひとつです。その景観は、農業や鉱業への林地転換、開発や都市の拡大、持続不可能な森林施業や違法伐採などの脅威に晒されています。森林が、それに依存する人々や自然にあらゆる利益を提供し続けてくれるためには、それらは保全され、持続可能に管理される必要があります。PEFCは、森林の持続可能な管理の促進を約束します。

「持続可能な森林管理 に関するPEFCの理解は、国連食糧農業機構(FAO)が採択し、元来フォレスト・ヨーロッパ(Forest Europe)が策定した定義を基にしています。すなわち、持続可能な森林管理とは「森林や林地の管理および使用であり、森林の生物多様性、生産性、再生能力、生命力および森林が地域、国そして地球レベルで、現在および将来に渡って潜在的に満たす環境、経済、そして社会的機能的を維持するに相応しい方法とペースで、他の生態系にいかなる損害を生じることなく行うもの」です。

この定義のもとで持続可能性を達成するために、森林管理は以下の成果をもたらされなければなりません;

  • 経済的に実行可能であること
  • 環境的に健全であること
  • 社会的に正当であること

この3本の柱は不可分であり、区分化したり、個別に取り組むべきものでもありません。これらすべてがなければ森林は守られず、家族経営の林家は繁栄せず、森林に依存している地域社会は存続できず、違法伐採は減らず、炭素排出量も最小化はされません。

森林認証はこれらに対処し、市場に出回る木材や林産品が持続可能に管理された森林からのものであることを確実にするメカニズムを提供するものです。

PEFCは、森林認証を奨励していくことでこの使命を遂行していきます

しかしながら重要なことは、「森林や生活を森林に依存している地域社会の多様性」が、「唯一の汎用規格」ではこれらすべての解決策とはならないことで、PEFCはこれを認識しています。

さらに言えば、すべての関係ステークホルダーが持続可能な管理方針の制定と実施に関与しない限り、持続可能な管理は達成できません。

ですからPEFCは、地元の条件を尊重しかつ幅広いステークホルダーが関与する各国独自の森林認証制度との協同を通じて、持続可能に調達された製品を市場に届けることに努めています。

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